絶対に守るから。

どうして何か理由があるはずだって姫様を信じられなかったんだろう。どうして俺は姫様を感情の無いひどい人にしてしまったんだろう。今のままリオディナさんの死を悲しんでいたら俺の身が危うくなる。俺だけじゃない。姫様の周りにいる全ての人に危険が及ぶんだ。だから犯人の手が届かないであろう俺の実家に帰るなりしろと言ってくれたんだ。

「隙を見せると命取りになるからね」

「ヘゥイン・・・」

今、現状で俺が敵の突きやすい隙になっている。皆の命を奪ってしまう隙に俺がなってしまっているんだ。犯人が俺の存在に気付いて近寄ってきたとしたら、皆は俺のせいで命を落とす事になる。俺のせいで彼女が死ぬかもしれないんだ。
姫様に抱き着くカーレイジが少しだけ羨ましかった。一度でも疑ってしまった俺にはもう、話しかける資格すら残っていない。