絶対に守るから。

ただ、姫様を見くびっていたのは俺の方だったんだよな。姫様はちゃんとリオディナさんの死を悲しんでいた。辛く苦しんでいてくれいた。でも、誰が狙われているのか分からない状況の中で悲しむ事が出来なかったんだ。悲しんだ隙を突かれて殺されてしまうかもしれないから。
姫様が兵士に似た考えを持っているなんて知らなかった。姫様の言う通り、今の俺は足手まといにしかならない。弱味を見せれば敵は必ず突いてくると兵士になった時にちゃんと先輩から教わったのに何で忘れていたんだろう。だからいつまでも新人扱いされているんだ。

「だからずっと泣いてないの?」

そうだよな。世界の悪を包み込めるような優しい笑顔をする姫様が人の死に無関心で冷徹な人の訳がない。泣かないのは他に何か意味があるんじゃないかとどうして考えもしなかったんだろう。