絶対に守るから。

書斎の出入口には恐怖のあまり動けなくなっているミオラスと死体になれていないせいで嘔吐しているカーレイジがいた。ハウラムは予想していた通り冷静だな。同期であるにも関わらず、リオディナの肉片を触っては首を傾げていた。やはり、ハウラムも俺と同じ違和感を持っているのかもしれんな。成人のエルフが爆発に巻き込まれたにしては飛び散った肉片も血の量も少ない。

「お嬢さんを部屋へ連れていく」

「頼む」

エレナードに抱かれていたお嬢ちゃんはいつになく震え、怯えていた。目の前で人が死ぬ、大切な人が亡くなる事は嫌というほど味わってきたはず。城の暮らしが平和すぎたのか。
ハウラムは愛おしそうに彼女の頭を撫でると、弱っている彼女をエレナードに託した。