絶対に守るから。

カーレイジは人間に寄りすぎているだけで、俺の知っている鬼はいつでも残酷な者なんだ。鬼は血まみれの姿を見れば興奮して我を忘れ、本能のままに食い付くす。でも、鬼の本能を考えればハウラムの説明が付かないんだよ。1種とは言えど、鬼は鬼だ。子は生ませても愛は持っていない。
俺の見てきた鬼は残酷な心しかない奴らばかりだった。種族のためになら立ち上がるが、仲間のためには立ち上がらないような奴らばかりだった。

「信じられないか?ハウラムのような存在がある事に。愛は持っていなくても鬼にだって心はある。まぁ、ハウラムのように心が愛に向くのはごく稀な話だがな」

「いや、俺もお嬢さんを愛しているんだ。理解くらいなら出来る」

ごく稀だから俺は今まで出会った事がなかったなんて、やんわりとした説明をされた所で信じる事は出来ない。けれど、お嬢さんがハウラムを大切に思っているのは事実なんだよな。