俺はただ見ている事しか出来なかった。彼女が生まれてからずっと、死なないか見守って、自分が死にかけても泣いている彼女を見つめて。
死なないと分かっているはずなのに怪我を負う度、泣かせてしまう。嫌だと思いながらも俺は彼女を見つめている事しか出来なくて。無力な自分が情けないと笑えて。
彼女の手を握りながら眠ってしまった二人に毛布をかけ、自分もベッドの近くにある椅子に腰を掛けたゾーラ医師は呆れたように彼女を見つめていた。たぶん二人と一緒に眠ってしまった彼女の表情が風邪を引いているにも関わらず、気持ち良さそうに見えたからだろう。
「お前さんも少し休んだらどうだ?」
「・・・ハウラムとかいう男。あいつは一体何者なんだ」
人間でもない、エルフでもない。半人半獣でもなければ、ゾーラ医師のような人間に近い種族でもない。
死なないと分かっているはずなのに怪我を負う度、泣かせてしまう。嫌だと思いながらも俺は彼女を見つめている事しか出来なくて。無力な自分が情けないと笑えて。
彼女の手を握りながら眠ってしまった二人に毛布をかけ、自分もベッドの近くにある椅子に腰を掛けたゾーラ医師は呆れたように彼女を見つめていた。たぶん二人と一緒に眠ってしまった彼女の表情が風邪を引いているにも関わらず、気持ち良さそうに見えたからだろう。
「お前さんも少し休んだらどうだ?」
「・・・ハウラムとかいう男。あいつは一体何者なんだ」
人間でもない、エルフでもない。半人半獣でもなければ、ゾーラ医師のような人間に近い種族でもない。



