絶対に守るから。

誰かがいなくなって不安で恐怖に駈られるなんて自分でも驚いたさ。誰も信じられなくて孤児院を飛び出し、森の中で野垂れ死にしそうだった俺が助けてもらった魔女の娘を大切に思う日が来るなんて思いもしなかった。
死なない事を良い事に、俺は彼女の盾として一緒にいる。彼女が視界から消えないために。生きる希望となってくれた彼女のために死ぬ覚悟は出来ている。でも、彼女が死なないうちは俺が盾になった所で彼女が俺の死と向き合う事はないんだよな。彼女の寿命が尽きると同時に俺の体は寿命を迎えるのだから。
そういえば、城に来る前に1度だけ彼女を守って心臓を引き裂かれた事があったな。でも、痛むだけで死にはしなかった。心臓は再生して元に戻り、体は正常に動いた。心臓が引き裂かれても目が覚めた時、俺は本気で彼女を守るために生き返ったんだと思った。彼女を守り続けるという使命を果たすまでは死ねないんだと本気で思った。