絶対に守るから。

彼女がどれだけ良い奴でどれだけ凄い力の持ち主なのか知っているから余計に嫌だった。彼女は村の人たちが言っているような事をするような人ではないと知っているから言わずにはいられなかった。何も知らないくせに知ったような事を言うなって怒鳴ってやりたかった。でも、思ってもみなかった人物に先を越された。

「屋敷の人たちは皆さんが思っているような手の込んだ手回しは出来ませんよ。兵士の長としてあなた方を守ってきた私が保証します。・・・毎年、墓に花を手向けてくれたのはお前らなんだろう?今日はその礼に来た。ヘゥインはどこにいる?直接会って話がしたい」

こいつが屋敷に現れた瞬間、空気は一瞬にして凍り付いた。そして、長く感じた1秒後には皆がこいつに頭を下げ始めていたんだ。一瞬にして何が起きたのかは分からない。けれど、俺たちが最も会いたくなかった人物である事だけはすぐに気付いた。