絶対に守るから。

そう言えば、二人は一度も母に会いたいと言った事がなかった。お嬢さんがまだ幼かった時だってそうだ。母の事で暴力を受けても、レンに母の話をされても何も言わなかった。隠しているのかとも思ったが、落ち込んだり考え込んだりしている事もなくいつも通り過ごしていた事を考えると会いたくないのかもしれないな。優しく頭を撫でてもらった記憶も、笑いかけてもらった記憶も何もないから会うのが怖いのかもしれない。色んな人に迷惑をかけてきたみたいだけれど、親としての母はどんな人なのだろうと想像付かないのだろう。

「何で朝から盛り上がっていたんだ?」

朝食を作り終え席に着いてから俺は本題に入った。別に食べながら話を聞こうと思っていたし、本題と言っても間違いではないだろう。すると、二人は再び目を輝かせて思い思いの言葉を喋り始めた。けれど、二人同時に喋るものだから何と言っているのか分からない。