彼女が幸せになるためになければならなかった日なのではないかと信じてみたくなる。でも、正直俺は思っても良いと思うんだ。信じられるまでは信じてみたいでも構わない。最終的に自分が納得の行く決断が出来るのだとしたら、彼女のように何度も後悔し、学び、次に活かせれば良い。
彼女はちゃんと学んで活かそうとしていた。リオディナとミオラスが必要な犠牲だったとは言わない。けれど、自分が一緒にいてリオディナは亡くなった。ならば一緒にいない方が安全なのではないかと一番未熟だったミオラスを里帰りさせたが、ミオラスも亡くなってしまった。しかし、リオディナよりもミオラスの方が亡くなるまでの時間が長かった。だとすると人数がいけなかったのではないかと今度は俺たち全員を自分から遠ざけた。すると、一人も亡くならずに犯人を捕まえられた。
失った物は大きすぎるけれど、だからこそ彼女は学ばなければならなかったんだ。