絶対に守るから。

俺は暇な時に体の中で喋りかけていたし、彼女も返せる時は答えてくれていた。だから8年間、ずっと眠り続けている彼女のそばにいた半獣半人の気持ちが全然、毛ほどにも見当がつかない。話し掛けても返事がない気分ってどれくらい辛くて苦しいものなんだろう。俺には耐えるだけの強さがあるのだろうか。

「言われたんだ、お前らの母親に。もし俺がお嬢さんの事を覚えていて、お前と3人で出会う日が来たら、魔女の使命を忘れて3人で平和に暮らしてほしい。魔女としての使命はその日までお嬢さんが行っていくだろうから、一人の男女として生きていってほしいと」

生まれたばかりの俺たちしか見ていないはずの母がなぜヘゥインの未来を言い当てる事が出来たのかは分からない。けれど、何となく。もし母が生きていたとしたらどうしたんだろうって考えてしまった。魔女の寿命からしても、親が子供の500年目に立ち合った魔女は不老不死以外いない。