何で。別に良いだろ、過去の記憶くらい覚えていたってさ。なぜ俺たちが一方的に忘れられなきゃいけないんだよ。3人も忘れてしまうなら、せめて俺たちも忘れられるようにしてくれよ。そうすれば、一緒にいた鬼とヘゥインの恋だって実ったかもしれないだろ。
「腹を決めて、フィル」
「やめろ!!ヘゥイン!!」
両手を繋ぎ、魔力の高低だけに意識を集中させる。けれど、俺の体が感じているのは彼女の抑えている魔力を吸い取っている感覚。今のままじゃダメだ。俺が全ての魔力を吸い取って死んでしまう。俺が生き残る羽目になる。
何で止めてくれなかったんだ。俺が今をどんなに待ち望んでいたか知っていたくせに。今日、ヘゥインに負ければ俺は死ぬ。死ねば俺は母に会えたんだ。例え母がどんな大きな罪を犯していても、母の子供である俺ならそばに行けたはずなんだ。
「腹を決めて、フィル」
「やめろ!!ヘゥイン!!」
両手を繋ぎ、魔力の高低だけに意識を集中させる。けれど、俺の体が感じているのは彼女の抑えている魔力を吸い取っている感覚。今のままじゃダメだ。俺が全ての魔力を吸い取って死んでしまう。俺が生き残る羽目になる。
何で止めてくれなかったんだ。俺が今をどんなに待ち望んでいたか知っていたくせに。今日、ヘゥインに負ければ俺は死ぬ。死ねば俺は母に会えたんだ。例え母がどんな大きな罪を犯していても、母の子供である俺ならそばに行けたはずなんだ。



