絶対に守るから。

彼女に触れれば涙を流してしまう自信があった。俺が一切反応してくれない彼女に触れれば、流す資格もない涙を二人に見せてしまう事になる自信しかなかった。だから、彼女に触れる事を避けてきたんだ。触れなければ、俺が二人の前で涙を流す事はないから。

「いや・・・。俺は・・・、・・・?カーレイジ?」

「母さん・・・」

触らずに躊躇っていた俺の目に飛び込んできたのは目を覚ましたヘゥインではなかった。母を求めながらヘゥインの手を強く握るカーレイジの姿だった。たまにヘゥインの事を見ながら寂しそうな表情をする事はあったけれど、涙を流して手を握る姿は初めて見た。
カーレイジもまだまだ子供なんだな。幼い素振りを見せないから気にした事がなかった。