俺はずっと、誰かを信じられないと思っていた。でも、違ったんだな。恵まれなかった俺にも、そばにいてくれる人が違えば恵まれた生活を送る事が出来るんだな。人を好きになり、嫌い、一緒にいてくれる人がいる事がどんなに嬉しく、幸せななのか。お嬢さんに会うまで気付かないふりをしていたのか、お嬢さんに会ったから気付けたのか。
「エレナード。お前ならどうする」
「お前自身がレンを恨んでいるのなら敵を打てば良い。じゃなければやめろ」
親のいない俺に訊かれても困るとは思ったが、ゾーラ医師やカーレイジでは参考になるような意見が返ってくると思わなかったのだろう。でも、ハウラムの期待には答えられないぞ。気付いた時にはもう孤児院にいた俺はお嬢さんと出会うまで人の温もりすら分からなかったんだ。親との約束をどうしたら良いのかなんて分かるわけないだろう。
「エレナード。お前ならどうする」
「お前自身がレンを恨んでいるのなら敵を打てば良い。じゃなければやめろ」
親のいない俺に訊かれても困るとは思ったが、ゾーラ医師やカーレイジでは参考になるような意見が返ってくると思わなかったのだろう。でも、ハウラムの期待には答えられないぞ。気付いた時にはもう孤児院にいた俺はお嬢さんと出会うまで人の温もりすら分からなかったんだ。親との約束をどうしたら良いのかなんて分かるわけないだろう。



