絶対に守るから。

親という存在が神と同じくらい高い存在であると思っているお嬢さんには、止めたくても止められない理由だった。止めない理由が納得の行く形で分かったさ。何にも変えられないような約束であれば何も手を差し伸べられなかったが、ただの口約束なら俺が横から口を挟む事が出来る。
要するに親に人殺しを頼まれた訳だろう?
人の家庭に口を挟む趣味はないし、俺も親というのがどういう者かは分からない。けれど、お嬢さんの母親や依頼で見てきた親は子供に人殺しを頼むような生き物ではなかった。例え衝動的に頼んだとしても、後から自ら地獄を選ぶくらい後悔していたのを覚えている。ほとんど全ての種族を見てきたが、どの種族も変わらなかった。もしハウラムの親が本当に子供を愛している親であるのなら、人殺しを頼んだ事を後悔しているはずだ。

「そう目を見開くな。お嬢ちゃんから聞いたんじゃない。お前の両親の死に立ち会った医師が俺だっただけだ」