絶対に守るから。

俺とエレナードでは彼女と一緒にいた月日が全然違う。俺とエレナードが彼女と一緒にいた時間は、きっと俺が思っている以上に大きい。天と地でも足りないだろう。けれど、それでも彼女のそばにいたいと思うのは恋をしているからで済まされる問題なのか。済まされて良い問題なのか。

「エレナード。今回はエレナードもここいて。きっと皆を守りきれない」

「待て、お嬢ちゃん。・・・死ぬ気じゃないよな?」

エレナードが珍しく見せた動揺の色が俺に少しだけ自信を与えてくれた。人らしい表情を見れて、俺ももしかしたら同じ高さに立てるかもしれないと思ってしまったんだ。もしかしたらエレナードのように友人以上の存在になれるかもしれないと淡い期待が出て来てしまったんだ。でも、ゾーラ医師の問いかけにヘゥインは笑顔を見せただけだった。