ヘゥインは犯人を捜していなかった訳じゃなかった。犯人に会うのはこれからだったんだ。俺は何の考えもなく犯人と会おうとしていた訳じゃなかったんだと肩を撫で下ろした。
「二人がいる限りここは安全だからゆっくり休も」
「俺がお前の盾となる。もうその目に涙は流させない」
生き物を殺しに行く時の目だ。仕事をしていた頃、殺しの依頼があるとヘゥインはいつも同じ目をしていた。犯人とやり合うつもりなんだ。二人の手を離して立ち上がったヘゥインをもう一度座らせたくなった。もう手を汚しちゃダメなんだって声を上げたくなった。でも、ヘゥインの目は本気だった。恨みでもない、楽しみでもない。悲しみと苦しみだけが浮かんだヘゥインの目はもう誰も殺したくないと訴えていた。
エレナードが今にも泣き出しそうなヘゥインを抱き締めていた。
「二人がいる限りここは安全だからゆっくり休も」
「俺がお前の盾となる。もうその目に涙は流させない」
生き物を殺しに行く時の目だ。仕事をしていた頃、殺しの依頼があるとヘゥインはいつも同じ目をしていた。犯人とやり合うつもりなんだ。二人の手を離して立ち上がったヘゥインをもう一度座らせたくなった。もう手を汚しちゃダメなんだって声を上げたくなった。でも、ヘゥインの目は本気だった。恨みでもない、楽しみでもない。悲しみと苦しみだけが浮かんだヘゥインの目はもう誰も殺したくないと訴えていた。
エレナードが今にも泣き出しそうなヘゥインを抱き締めていた。



