ただ、ヘゥインの女の1面が見えた気がしたのも束の間。現実はすぐに俺を引き戻した。開いた扉の向こうには犯人らしき人影があったんだ。電気が消え、月明かりしか照らしていない部屋の中では2つの人影にしか見えなかった。けれど、2つの人影が振り返った時に俺は言葉を失った。2つの人影の向こうには棺桶のような入れ物に寝かされているリオディナとミオラスがいたんだ。
「ミオラス!?」
「あなたたちが二人を助けてくれたんだよね?」
今すぐ駆け寄って生きているのかを確認したかった。でも、ヘゥインが俺の前に手を出して二人の元へ行かせないようにしたんだ。ヘゥインの行動がどういう意味なのか分からなかったけれど、何か考えがあるんだと二人のそばに行く事を諦めた。ただ、今は諦めて良かったと思っている。
「ミオラス!?」
「あなたたちが二人を助けてくれたんだよね?」
今すぐ駆け寄って生きているのかを確認したかった。でも、ヘゥインが俺の前に手を出して二人の元へ行かせないようにしたんだ。ヘゥインの行動がどういう意味なのか分からなかったけれど、何か考えがあるんだと二人のそばに行く事を諦めた。ただ、今は諦めて良かったと思っている。



