絶対に守るから。

先輩が一人いれば俺がいなくてもリオディナさんの穴くらい、簡単に埋める事が出来るんだ。俺が先輩のそばいた所で微々たる差の安全を増やすか、足を引っ張って姫様の危険を増やすか。どちらかでしかないんだ。

「何も出来ない自分が辛いか?」

「辛いです。・・・悔しいです」

姫様の部屋を出て自分たちの部屋へ戻る途中、先輩は俺に辛いかと質問してきた。先輩は最初から俺の心を見抜いていたのかもしれない。無力な自分が情けなくて、何も出来ずにただ見ている事しか出来ないのが辛くて仕方ない。でも、今すぐに何かやろうとしても成果が表れるのは暫く差になる。焦った所で後悔の種がひとつ増えるだけ。
兵士になってまだまだ新米の位置にいる俺が何も出来なくて当たり前だというのは分かっている。でも、分かって入るけれど悔しい事には変わりない。