穂乃果ちゃんの言う通り、私は青葉くんにとても気にかけられている。


私が魔法を使わないように四六時中私の側にいるのでよく喋るし、2人になることも多いし。



今まで誰かと比べてこなかったから何も感じなかったけれどもしかしたら私は青葉くんの友達の中でも〝特別〟になれてるのかもしれない。


そう想うと嬉しくて表情が緩んでしまう私がいる。




「ニヤニヤしてる場合じゃないのよ!優香ちゃん!」



そんな私の様子を見て呆れたように穂乃果ちゃんが声を上げる。




「いい?穂乃果は可愛い!とにかく可愛い!だからぜーったい青葉くんは穂乃果を好きになるの!わかるでしょ?」


「そ、そうだね……。可愛いよ、穂乃果ちゃんは」


「でしょー!?」




いつもの穂乃果ちゃん節にうんうんと頷くと穂乃果ちゃんは誇らしげに笑う。