side俊哉 西島、元気そうでよかった。 西島が歩いて行った廊下の方を見つめる。 それにしても今日は本当にタイミングが悪い。 西島があまり詮索するようなタイプじゃなくてよかったと心の中で安堵する。 「青葉俊哉さーん、青葉俊哉さーん」 聞き慣れた看護師の声が俺の名前を呼ぶ。 行かないと。 俺は立ち上がると西島が行った方とは反対側の廊下を歩き始めた。