次の瞬間にはまた遥の腕の中にいた。

端正な顔がスローモーションで近づいてきて

ちゅ

ちゅ

ちゅ

おでこ、鼻、まぶた、ほっぺ。
次々と顔の至る所に唇を落とす。

「遥、ちょっ、ま……」
「待たない」

7、8箇所くらいキスをして一瞬動きを止めた遥。