ダメだ、頭がついていかない!

私のが年上なのにー!!



「 羽奈!」

「 何っ 」

「 俺を好きとか、嘘なのかよ… 俺が幼馴染みで年下の高校生だから?
何が不満なんだよ… 俺は普通にただの男なのに、羽奈が好きなだけなのに…
俺の気持ち、適当に扱うなよ!」

「 ちょっと、凛… 私そんな事… あ、凛?ねぇ凛!!」



凛はなぜか急に怒って部屋から出ていってしまった。

なぜなのかさっぱりわからない。

私には私なりの思いがあって、好きだからキス、キス、キス?

そればっかりじゃ、やだ。

でもいきなり恋する二人になれなんて、無理。

凛はずっと私を恋する相手として見てたらしいけど、私はたった今だ。

どう切り替えろと?

無理です。


私のよく知る凛に女の部分をさらけ出せと?



「 凛…… 私が悪いの?違うよね… 」



その頃凛は……



「 頼兄、俺だけど 」

『 おう、どした?』

「 ちょっと… 」

『 凛、迎えに行くから 』



頼に指定された場所まで行き、頼を待つ。

15分後、頼が車で凛を拾いある場所へ。



「 羽奈ん家の隣のとなり?マジで?」

「 そ。俺の新居な 」



頼が凛を連れてきたのは、頼が一人暮らしするアパートだった。

わざわざ凛を呼出し遠回りして連れてきた事に凛はブツブツと文句を言う。



「 まぁ入れよ、まだなーんにもないけど 」

「 引っ越し祝いはないからな 」

「 いらねぇよ、それよりほら、スペアキーやるから持ってろ 」



凛は羽奈宅の合鍵と、頼のももらい2つになった。

それが内心嬉しい凛だ。



「 で、羽奈の事か?」