◆ ♪キーンコーンカーンコーン チャイムが鳴って図書室が閉まる時間になった。 いつものように正門まで一緒に歩いてそのあとはバイバイする。 「航」 「ん?どうした?」 「また、明日の放課後に図書室でね」 なぜかわからないけど、念を押すようにわたしはそういっていた。 「おう、また明日の放課後にな」 それだけいうと航はくるりと方向をかえ歩いて行った。