それから10分くらいたっただろうか? 再びドアがあいて「どうぞ」と航がいった。 中に入ると中学のときとさほど変わっていなくて、ただそこにはお父さんとお母さんの姿がなく、さらに車いすでも移動しやすいようにいろいろ改造されていた。 「愛結、ちゃん・・」 航が説明してくれたのか、少し動揺していたけれど落ち着いていた。 中学のときと比べて大人っぽくなった彩香は、とてもかわいかった。