「なにがあったの?」 「彩香の双子の兄がいた」 「え?」 わたしは今まで図書室に通っていて、そのときの航とのことや、今日のことなどを全部話した。 「そんなことが、あったの」 そういったきり、お母さんもしばらく黙り込んでしまった。