「純情過ぎない?二人とも」
首を傾げて問うと、
「お前が穢れすぎだ」
苦笑いで、返された。
弱々しい力でだけど、莉華にも殴られたし。
「……で、用件は何よ?」
下らない理由だったら、ぶっ飛ばす。
そういう思いが伝わったのか、陽希はとても言いにくそうに。
「……その、な?」
「うん」
「えっと……」
「早く言って」
「言ったら、怒るだろ……」
「意味わかんないんだけど?」
睨みつけると、
「わかったよ!言うよ!!」
陽希は、何故かキレて。
「早く言えよ」
ため息をつくと。
「その……な、」
「ああ」
「母さんが……」
「母さん?」
「おう」
「母さんがどうしたよ」
あの滅茶苦茶な人だ。
また何か、やらかしたか。
「……妊娠した、らしい……」
「…………………………………………は?」
―流石に、言葉が詰まった。
だって……四人目だぞ?いや、数はまだ、常識範囲内だからいい。いやでも、俺ら、成人したんだぞ??
「高齢出産になるけど、本人は産む気満々らしくて……とりあえず、来年、妹が出来るらしい……」
「……性別も分かったわけ?」
「いや、それは親父の勘」
「……………そーかい」
このタイミングで、それかい。
心配になった。―莉華の状態が。
でも、そんな予想を裏切るように、莉華は横で目を輝かせていて。


