「……良かったな」 「良かったね」 「幸せだな」 「そうね」 「莉華も?」 「当たり前でしょ?」 「本当?」 「相変わらず、疑り深いね。陽向と一緒で、幸せじゃないはずないのに」 そう言って、本当に幸せそうに笑ってくれる莉華を抱きしめていると、 「ひなくん!」 昔の相馬のように、駆け寄ってくる相馬の長男・悠哉(ユウヤ)。 「りっちゃん!」 莉華に抱きつきに行く、長女・茅耶(カヤ)。 「どうした〜?」 「……っ」 ぎゅーっと、抱きついて。 こんな所まで、相馬の幼いところにそっくりで。