確かにそんなのあったよねぇ・・・・・!

覚悟、全然決めてないよ!

だって、ただの幻影でしょ?

いくらあたしがお化け嫌いでも、流石に幻影に惑わされるほどのものじゃないよ?

「その怖さを知らないからそれ言えるんだよねー」

弥生ちゃんが能天気にいう

はて・・・・・・なにが?

「あたしもねー、行ったことあるんだよ臨海学校!ちょうど五年生の頃だったんだよね!」

「ええっ?!」

「でねー、肝試ししたんだよー。そしたらさ、もう本気で怖かった!あ、ここからはネタバレになるから言わないけど」

ちょっと待った

弥生ちゃん、前に臨海学校行ったことあるの?

知らなかった!

「それがあるんだよねー。その時はのど・・・・・・じゃなくて、親友も一緒に肝試しに行って、軽く泣いて帰ってきてねー」

にこにこと笑いながら言う弥生ちゃん

のど・・・・・・って、和さんのことかな?

「あははー」

笑って誤魔化してるけど、かなり怖かったんだね・・・・・・

うん、だってさ・・・・・・

顔、引きつってますからね

こりゃ、相当覚悟を決めなきゃいけなかったかもなぁ

と、今更ながら後悔するあたしたちであった