「そうなの?」

「ええ。コントロールや学力は何の問題もないの。でも、特別系は・・・・・・」

聖理奈は口をつぐんだ

そっか

戦うから・・・・・・ね。魔力が多くなくちゃいけないんだ

「申し分ない実力なのに・・・・・・彼女自身も入りたがってたわ」

へぇ・・・・・・

あたしは、入りたくなかったんだけどなぁ・・・・・・

ある意味、恵まれてるのかも

「特別系は、全校生徒の憧れなの」

「そーなの?」

「ええ。類まれな才能を持ち、かつ頭脳明晰で容姿端麗な人が多いの」

確かに

先輩たちは、とても強いし

それに、綺麗。容姿端麗と言われてもおかしくないだろう

それに、美里や聖理奈、悠も美少女&美少年だし

その中にいるあたしって・・・・・・!

ちょっと、場違いかも・・・・・・

「何言ってるの、彩音。貴女は可愛いんだから、自覚しなさいよ」

「へ?」

あたしが、可愛い?

「またまたぁ。お世辞はいいから!」

あたしが可愛いとか有り得ないし!だって、一回も告られたことないんだよ?(←これは彩音がわかっていないだけで、好意を寄せている男子は大勢います)

「はいはい。この無自覚さん」

呆れたような笑みを浮かべて、聖理奈は前を向いた

「さてさてぇ、次は彩音ちゃんいってみよ!」

「はい?」

「さあ、前にカモン!」

手招きをする水野先生。あたしと聖理奈が話している間に杏奈は席に戻ったらしく

ん?近くでよーく見てみると、杏奈、顔色悪くない?大丈夫かな?