「ふう・・・・・・これで午前中はなんとかなるわね」

「あれっ?そう言えば昼食って・・・・・・」

昨日は早帰りで午前中までだったからなぁ。お昼ご飯がどんなものなのか、知らないんだよねぇ

「一緒に食堂に行きましょう。美里も行くわよね?」

「もち。朝の分を取り返さねえとな」

着替え終わった美里が頷く。美里はパジャマを自室に持って行くらしく、その場を立ち去る

「ふふ・・・・・・あの時の美里の慌てようは、これまでとは考えられなかったわね」

「へ?美里、そんなに慌ててたの?」

「ええ。まさか、彼女がここまで慌てるとはね・・・・・・レアだったわ」

ふぅん・・・・・・

意外と過保護だったりして

「止めるの、大変だったのよ?今から行って同じところにテレポートするとは限らないのだし」

「逆に迷子になりかねない・・・・・・から?」

「その通りよ。テレポーターについての飲み込みが早いわね」

そりゃどうも。

ま、元から知ってたからだけど!そこ、忘れちゃだめだよ!

「それじゃ、行くか」

「そうね。のんびり行きましょう」

確かに、登校には十分余裕がある。でも、朝食を食べるには少ないよね・・・・・・

自室から出てきた美里はスクールバッグを持っていた

あ、忘れた!

「ご、ごめん!スクバ取ってくる!」

「はいはい」

聖理奈は優しくうなずき、美里は大きくため息をついた




そして、のんびり登校

周りには何人もの生徒が、友達同士で登校したり、きゃらきゃら笑っていたり

中には本を読みながら進むという、危なっかしい子もいた

身長も人それぞれ

何人いるんだろう、この学園・・・・・・

「今日ってなんだっけ?」

「うん?あ、授業の事ね。一時限目は数学、二限目は英語、三時限目は体育で・・・・・・」

ごめん、聞かなかったことにする!

メンドイって!まあ、そこそこ出来るけど!

「あと、最後に魔法についてがあるだろ?」

「そうそう。あったわね」

「魔法?」

それって、俗に言う魔法学のこと?魔法界でもあったよ?