門以外の壁はレンガ造りで、外から見て右側のレンガ壁のところにスキャン用の変なプレートがついていた

これ、どうやら一時里帰りに行った人のためだけに造られたらしい

し・か・も!一年間で一人!たったの!

凄いねぇ

私は制服の胸ポケットから学生証を取り出し、溝に入れてシュッと下に下ろした

ピピッと音がして、門が自動的に開く

これ、魔法じゃないんだよね?確か・・・・・・科学って言ったかな?

「ようこそ!優鈴学園へ」

「わっひゃあ!」

門が開いて足を踏み入れた瞬間、声がした

可愛い女の子の声・・・・・・でも

姿が見えない!

「ここですよー。ここ!」

「あ」

い、い・・・・・・

いたーっ!

私の目の前!

って言うか、私の真ん前!

背丈の小さな五歳くらいの女の子がちょこんと立っていた

「神崎彩音様、ようこそいらっしゃいました!」

「???」

えーと、ここは寮制で

魔法の素質を持っている子が集められてるんだよね?

だから、幼稚園生くらいの子もいるって知ってたけど・・・・・・

なんであたしの名前を知ってるの?

「あっ、自己紹介がまだでした!あたしは鈴。牧原鈴です。優鈴学園の学園長をしています!」

えっ?

え?

「ええぇぇぇぇぇえええええぇえっっっっっ!!!!!!」

ま、待って待って。ちょっとタンマ。

五歳くらいだよね?

一言で言えば幼女だよね?