「美緒ー」

「んぅ……」

「起きて」

「晴斗……」

起きてたんだ……

「ご飯、持ってきたよ」

「ふぇ?」

「疲れてんだろ?」

そーいえばここ最近、体育祭だのー文化祭だのー、冬休みだのーで疲れた……

分かってたんだーー

「あーんしたる」

「かんしゃいべん……」

「昨日、関西人に会っててさ」

「へ?」

昨日は金曜日だったよね?

「ほら、学校の帰りにさ、俺達途中で分かれたろ?」

うん、と頷く。

「その時に、会う約束してたんだ」

へぇ~と口に出す。

「もち、男」

焦って付け加えた晴斗。

「別に~、女だって気にしないよ?」

キョトンとする晴斗。