あれから、何ヶ月か経ち、つわりはなくなった。

「出来たぁ~」

「お疲れさん」

「今度の作品も、とってもいいよ!」

「サンキュー。美緒、休んでていいんだぞ?」

「休んでばっかだと、逆に疲れる」

「そ?」

「うん!」

「そっか。赤ちゃん、どっちだろうな」

「そだね。でも、元気だったら、男の子でも女の子でもいいかな」

「そうだな」

晴斗との子供なら、嬉しいよ。

「元気に産まれて来るんでちゅよ~」

赤ちゃん言葉で、お腹の赤ちゃんに話しかける。

「フッ……晴斗、女の子だったらベタ惚れするね」

「えぇ?」

「直感?」

「大丈夫。俺は、俺が好きになるのは、美緒だけだから」

「晴斗……」

「赤ちゃんは、2人で護ってやろうな?」

「うんっ……!」

ーーチュッ