それから日は過ぎ、卒業式の日。

卒業証書授与で、あたしの番。

「桜井美緒」

「はい!」

「卒業、おめでとう」

「ありがとうございます」

「高木晴斗」

「はい!」

「卒業、おめでとう」

「ありがとうございます」

終わる頃には、あたしは号泣。

後輩に見送られ、高校をあとにした。