まりあちゃんは、カラオケで1番端の方に座ってたらしい。
真ん中に座っていた俺とは1度も言葉を交わさなかった。
てことで初対面も同然。
「陽向くんて、思ったより落ち着いてるんだね」
「そ?」
「うん。もっと激しい人かと思った」
「見たままだけど。ソフトで優しい」
「えー。あの歌い方からは想像できないよ。クスクス」
地味に見えたけど、こうして話していると表情がくるくると変わって快活な印象を受ける。
かと思えば、サラサラと流れるような黒髪を耳にかける仕草が大人っぽくて、同年代と思えないような落ち着いた雰囲気を醸し出している。
「なあに?そんなに見つめないで欲しいな」
「…へ?見つめてねーけど」
見つめてたのか?俺。
考え事をしながら観察していたのは確か。
真ん中に座っていた俺とは1度も言葉を交わさなかった。
てことで初対面も同然。
「陽向くんて、思ったより落ち着いてるんだね」
「そ?」
「うん。もっと激しい人かと思った」
「見たままだけど。ソフトで優しい」
「えー。あの歌い方からは想像できないよ。クスクス」
地味に見えたけど、こうして話していると表情がくるくると変わって快活な印象を受ける。
かと思えば、サラサラと流れるような黒髪を耳にかける仕草が大人っぽくて、同年代と思えないような落ち着いた雰囲気を醸し出している。
「なあに?そんなに見つめないで欲しいな」
「…へ?見つめてねーけど」
見つめてたのか?俺。
考え事をしながら観察していたのは確か。


