目に涙が溜まってるかと思いきや、ケロッとしてやがる。



「うそ泣きか」



「えーっ、騙されないの?」



「なんで騙されるんだよ」



「でもね、振られたのは本当なの。それで新しい彼氏を探してて、陽向くんに出会った。これって運命だよね!」




…は?




頭おかしーのか、この女。



「俺、彼女いるから」



おおっ、自分で言って震えた。



千衣だよな…俺の彼女は。



やっと、付き合ってって言えたんだ。



って、今何時だ?



慌てて時間を確認すると、7時をまわっていた。



「やっべ…」