「友達の友達の友達…」



「…そうなんだ」



つまらなそう。



これはやっぱ嫉妬してる？



面白いな、もっと妬けよ。



なんだかワクワクしてきたところに。



チロリロリン。



スマホの画面にメッセージがでた。



【陽向！まだか？遅れて来るって何時になる？女子が早くお前に会いたいって】



…やべ。



千衣の方を見ると、スマホの画面をガン見して固まっている。



しっかり読んでるな…。



言い訳は無用。



「気にするなよ、行かないから」



スマホをポケットにしまい、千衣の顔をのぞき込む。



「気にするなって…陽向くん、約束してたんだ？それなら行かなきゃ」



「約束ってもんでもないし」



「あたしはいいよ。行って」



「や、これはたまたま」



「合コンに行って来て？かわいい子いっぱいいると思うし…それでも、あたしと付き合う気があるなら戻って来て」



胸がズキッとした。



これは試されてる？



そんなことしなくても、俺の頭の中は千衣でいっぱいなのに。



って、伝わらねーか。