「俺、いない方がいい?」



「えっ…ああっ、そんなことない。ごめんね、あたしが誘ったのに…やだ、なんで宿題に没頭してるんだろ」



無意識か!



怖ぇな、俺なんてその程度ってことかよ。



慌てて机の上を片付けると、再び俺の前にちょこんと座った。



「なっ…なに話そうか」



「ぶはっ。なに話そうって…改まってもなぁ」



「そうだよね、はは…」



沈黙に耐えられないのか、千衣は俯いてしまった。



「こうやって、一緒にいるだけでいいけどな」



「ひっ、陽向くん!?どうしたの突然」



びっくりしたような顔で俺を見るなよ。



本音なのに。



「突然…でも、ないけど。いつもそう思ってた」



千衣の顔がみるみる赤くなっていく。



かわいい…。