「ふざけんな」



速攻でメッセージが。



「遅くなるっつったろ。まだ行けねーの」



返すと、楽しそうにポーズをとる花園女子の制服を着た女の写真が送られてきた。



美人だけどタイプじゃねぇな。



俺のタイプ?



そんなの当然、千衣。



透き通るように白い肌とか、ぼーっとしてる時の無防備な表情とか。



化粧っ気ないのに、どんだけメイクしてる子よりハッとするような美しさを持ってる。



それって、好きだから俺にだけわかる魅力…かもしれねぇけど。



一般的にいうと、ちょっと抜けてそう。



けど芯は結構しっかりしてる。



だからこそ、性格は…ちょっと改善願いたい。



千衣は小さい頃から何でもひとりでやってしまおうとする。



もっと俺のこと頼ればいいのに。



甘えてくれる子が好き。



そんなこと言ったら、千衣は困った顔をするのかな…。