「無理するなよ。手が震えてる」



これはっ、陽向くんと話してるから興奮してるだけで。



けどそんなことが理由なんて言えっこない。



ぎゅっと自分の手を握りしめる。



「大丈夫なのっ。本当に…」



「俺が大丈夫じゃねぇの」



「…え」



「誰かに…告白するつもりなんだろ?そんな隙見せてっと邪魔するよ」



「邪魔って…」



陽向くんの言いたいことがよくわからない。



軽く俯いた後、顔を上げた陽向くんはすごく真面目な顔をしている。



いつもヘラヘラしているから、すごく違和感がある。



…どうしたんだろ。



不思議に思っていると…。



「俺と付き合って」