あたしだって陽向くんに意地悪で返しちゃおう。
焦るよね、きっと。
「それで千衣の気がすむなら全然いーよ」
ええっ。
全く動じず余裕の顔をしてる。
「早く言えって」
挑発的な顔で見つめられ、もうそれだけでいっぱいいっぱい。
「今は、ムリ…」
せめて、学校を出て家に帰ってからとか。
ふたりっきりの時なら、言えるかもしれない。
って、想像しただけで顔から火が出そう!
「あ~もぉ、たまんねぇ。なんて顔してんだよ」
陽向くんがあたしの頭をぎゅっと胸に閉じ込める。
「きゃっ、ちょっと!」
「しばらくこのままでいい?」
「どうしてっ」
「ごめん、離す気ない。他のやつに今の千衣の顔見せたくないから」


