学校一の人気者に告白されました

「あたし今、変な顔になってない?」



そう言ってるつもりだけど、頬を押されてフガフガ言ってるだけみたい。



「なんだって?」



陽向くん、完全に面白がってるよね。



もうっ、こうなったら陽向くんにもしちゃおう!



軽く背伸びをして、陽向くんの顔へと手を伸ばす。



頬に触れようとしたらその手をロックされた。



そのおかげで、あたしの頬は解放されたんだけど。



「甘いなー、千衣の動きトロいからお見通し」



「ひどっ」



「あーもぉ、ずっとじゃれてたいけど。腹減ったし、1回帰る!また後でな」



ニコニコ顔の陽向くんは、あっという間に家に帰ってしまった。



陽向くんが帰った後、ひとり玄関でクールダウン。