学校一の人気者に告白されました

陽向くんは、あたしの反応を見てウケてる。



ただ、からかってるだけなのかな?



「ふざけないで」



「ふざけてねーよ。やっぱ千衣はかわいいな~、すげぇ新鮮」



他の女の子とは違うってことだよね。



比べられるのは嫌だけど、それは仕方のないこと。



それに、あたしの気持ちを尊重してくれるのはすごく嬉しい。



「強引に連れて来てなんだけど。陽向くん、一度家に戻る?」



「そーだな。キスもおあずけだし、色々と辛い」



からかうように笑うと、あたしの頬を両手で軽く挟む。



「ちょっ」



「千衣と、こーして話してるだけですげぇ楽しいから。あんまり不安そうな顔するなよなー」



…顔に出てるんだ?



自覚なかった。