大人しそうに見えたけど、物ハッキリ言うタイプっぽかったしな。



小さいとか…。



ほっとけ。



千衣のこと溺愛してるだけじゃん。



間中は放任っつってたけど、千衣だからほっとけねーんだよ。



あいつ、ぼーっとしてるし。



スキありまくりだし。



俺が忠告しなきゃタキとだってどうなってたかわかんねぇ。



心配なんだよ…。









昼休みになると、教室に千衣が現れた。



「おーっ、すぐ行く」



遠慮がちに廊下の隅に立っている。




俺のでかい声に、少し迷惑そうな顔してるのがウケる!



目立つの嫌そーだな。



千衣に声をかけたことでクラスが少しザワついたけど、今朝の宣言を聞きつけたやつらもいるし、そこまで騒ぎにはならなかった。