学校一の人気者に告白されました

「付き合ってまーす」



肩を組んで説明するも。



「やだ~、もぉ冗談言って」



これまで特定の彼女は作らなかったからな。



まったく信じてないみたいだ。



千衣は、面白いぐらいにガチガチ。



「昨日から。あ、俺からコクってるからね。そこんとこ誤解のないよーに」



アンチ千衣がでてきたときの予防線はっとかなきゃな。



やっとのことで信じたのか、かなり驚いている。



「陽向くんが?森本さんと?えっ、なんで?」



「なんでって…」



不安そうに俺を見ている千衣。



…仕方ねぇな、ここは一発かますしかない。



「はいはーい、みんなよく聞けよ。俺、大塚陽向は、この度、森本千衣さんと付き合うことになりました!」



教室内がザワつく。