桜が散り終えるころ、クラスの雰囲気が日常の学校生活らしくなる。

男子が作り出すドタドタとした音や、女子たちの甲高い声。

心底にうるさいとは思っていないが、クラス替え当初と比べたら、少々うるさい。



 うるさいと言っても、俺だってうるさくしている一因でもある。

クラスのムードメーカーとは言えないが、場を盛り上げている一人だと言われれば確かにそう。

意識的ではないが、俺は周りと同じように接してきた。

だから友達に困っている一匹狼というのはない。