カランコロン


の音と共にお客さんが入ってきた。


隆さんがいつものように、俺には向けない満面の笑みでお客さんを迎えるのが流れだ。


「いらっし─」


「助けて!!!」


平和なBGMと空気が流れるこの空間に相応しくない張り詰めた声に、苺と闘ってた顔を上げる。


そして、その声の主は…。


「琴羽!」


琴羽だった。


「渚さん…!お願い助けてっ!」


切羽詰まってる琴羽。


とりあえず厨房を出る。


「助けてって何だよ?」


「ナンパ断ったら追い回されてて……っ!!来たっ!あの人たち!!」