「……ホンマに嫌じゃなかったらでえぇねんで?えぇねんけど…その~」


……??


しどろもどろになってる海。


「……何…?」


急にどうしたんだろうか。


何かドキドキしてきちゃった。


「……俺ん家に泊まっていかへん?ホンマに、嫌じゃなかったらでいいねん。全っっ然断ってくれてえぇねんけど……。…嫌?」


挙動不審……。


そんな海でさえいとおしいと思った。


「嫌じゃないよ。じゃあ海の家行く」


だって海だから。


嫌なわけない。


「ホンマ!?ヤッター!!」


「シーッ!ここ電車……!」


ジロジロと鋭い視線が突き刺さる。


「ホンマにえぇん?意味分かってる?」


そんな視線に気づいてないのか、お構いなしに聞いてくる。