すぐにネックレスをつけてくれた。


店員さんには申し訳ないけど、店員さんより全然似合ってる。


カッコいいかも。


直視できないくらい。


頬をゆるめる海を見てるこっちの頬がゆるむ。


「ホンマ彩羽好きやわぁ」


っ!!


「何言ってんのっ。早く映画行くよっ!始まっちゃうっ」


不意打ちで好きなんて言われたら心臓止まっちゃう。


恥ずかしすぎるし。


「照れとん?可愛~」


なっ!!


「照れてないっ!」


「顔メッチャ赤いで」


「うるさいバカっ」


海を置いて、映画館の方へ歩き始める。


心臓がヤバい……。


これ以上海といたら私死ぬかも……。


「待ってって!」


追いかけてきた海が自然に私の右手を掴んだ。


これで第一関門〝手を繋ぐ〟はクリアかな?


私の心臓すでに破裂寸前だけど……。