「レジ混んでるから、あそこの椅子にでも座っとき?」


と、私を気遣ってくれた。


「じゃあお言葉に甘えて」


お店を出て、エスカレーターの横に並んでる椅子に座る。


「あ……」


そうだ。


海にお返ししよう。


目の前にはちょうどメンズ物のアクセサリーショップがある。


海はまだまだかかりそうだから、選ぶ時間はありそうだ。


何にしようかなぁ。


お店に入って、アクセサリーを眺める。


「彼氏さんへのプレゼントですか?」


男性の店員さんが話しかけてくれた。